北海道新幹線の強み・特長・未来への展望
個人的に楽しみにしていることは、
今年の夏休みに初めて子供達(中1と小4)と一緒に新幹線に乗って青森まで行きました。
札幌から新函館北斗までスーパー北斗で行って、新函館北斗から北海道新幹線に乗りました。スーパー北斗も初めてな子供達は特急列車に感動していました。そして北海道新幹線に乗り換えて出発した瞬間に、さらに子供達は揺れないのとスピードに感激していました。子供達はその体験から早く新幹線が札幌に来て欲しいと言ってくれました。12年後に開業したときに子供達が新幹線を駆使して仕事をしているだろうなと考えると楽しみです。
交通計画を研究している立場からいうと、新幹線という交通手段が増えると交通体系は劇的に変わります。飛行機だと点で結ばれたところの出張だったのが、新幹線を使って本州方面への周遊の出張も可能になります。北海道にとってはビジネスチャンスも増えるわけです。観光もいろいろな行程が可能となります。通勤通学、通院も範囲が広がります。北海道が一丸となって新幹線を盛り上げていかなくてはと思います。
東京~大宮間は北海道新幹線や東北新幹線だけでなく、北陸新幹線や上越新幹線も入ってくるのでダイヤは過密な状態です。実は新宿駅に新幹線を乗り入れるという構想があり、地下に新幹線が入ってくる場所を確保してあるのです。北海道新幹線の新宿乗り入れを是非実現して欲しいです。飛行機との競合を考えると、新宿乗り入れは所要時間の短縮もあり北海道新幹線が有利になります。
そして北海道内は、札幌~旭川の基本計画路線を整備新幹線に格上げするような取り組みを、自分が現役のうちに次の時代へ繋ぐことができるようにしていきたいと思います。
北海道大学大学院工学研究院
准教授 岸 邦宏氏
2018年 12月