ニセコ・羊蹄~アジアで一番有名なスキーリゾートの魅力
この人に聞きました
- 倶知安観光協会
- ラミレズ 麻衣氏
2019年3月
ニセコは外国人が多い場所と言われていますが、
いつごろから多くなったのですか?
ロス・フィンドレーさんが代表のNAC ニセコアドベンチャーセンターができた頃からだと思うので20年くらい前から少しずつ外国の方が増えてきたのだと思います。地元が実感として増えたなと感じ始めたのは10~15 年ごろかと思います。地元では、もともと外国の方にアピールしていたわけではなく、外国人の方が増えてニセコの良さ・パウダースノーを再確認したという感じもあります。最近の外国人が住んでいる数は、夏で1800 人ほど、冬で2500 人程度になります。観光客ではなくニセコエリアに住民票がある外国の方です。人口2 万5 千人程度なのでいかに外国の方が多いのかというのがわかると思います。
海外からの観光客が増えたことによって、
どのような変化がありましたか?
ニセコエリアでは日本語の看板が多いですが、ひらふ地区に行くと日本語と英語が両方とも共通語で、お店によっては英語の方が通じる時もあります。一人しかいないお店の店員さんが外国人の人ということも多いんですよ。
生活していて変化として感じているのは、スキー場周辺では食べ物の量が多いということです。レストランやカフェでの1人前の量がかなり多いのです。ハンバーガーなんかもとても大きくて、ステーキにしても分厚いし、ピザもビックサイズです。日本の女性の方は食べきれないかもしれません。
あとは、保育園や学校にも普通に外国の方の子供が多いですし、また、日本語が話せない外国の方が役場に行っても英語が話せる人がいるので何の問題もないんです。英語を学びたい人にとっても良い場所だと思います。後志総合振興局では後志留学という形で大学生や社会人の方をインターンとして受け入れています。英会話スクールも夏場の半年間行って、冬に入ったらたくさんの外国の方が来るので実践で学んでくださいというのも多いのですよ。日本国内でもこんなにユ
ニークな場所はないと思います。
外資系ホテルなどの進出やスキー場に関して、変化や新しくなったことはありますか?
新しいホテルの進出はまだまだ続いています。もともと大きなホテルはニセコ地区に多くて、中規模のホテルとペンションなどが多かったひらふ地区にはハイアット系や、東山にはリッツカールトンなど大変有名なホテルやコンドミニアムなどが進出しています。また豪華なカプセルホテルも倶知安町市街地地区に今シーズンオープンし注目が集まっています。
スキー場も昨年からニセコアンヌプリの4つのスキー場から成るニセコユナイテッドが世界最高峰のスキーリゾートからなるマウンテン・コレクティブやIKON パスに加盟し様々な特典が得られることになっています。詳しいことはニセコユナイテッドのホームページをみてください。
マウンテンコレクティブについて
http://www.niseko.ne.jp/ja/mountain-collective/
IKON パスについて
https://www.niseko.ne.jp/ja/ikonpass/
新幹線の札幌への延伸で期待していることはありますか?
この地域が観光で盛り上がりが見せているのにもかかわらず、交通が不便なところがあります。新千歳からも札幌からも時間もかかるし便数も少ないんです。新幹線が来てくれると運休率が低いと聞いたので確実にニセコエリアに来てくれると思うのでとても楽しみです。また現在の駅は階段しかなくスキーなどの思い荷物を持って階段を2往復したり観光客は大変な思いをしています。新しい新幹線の駅はバリアフリーになると思うので期待しています。
ウインターシーズン以外のニセコの魅力を教えてください。
ニセコエリアは通年型リゾートをキーワードに夏のシーズンの盛り上げに力を入れています。リバーラフティングやツリートレッキング、サイクルイベントもあり、夏もアクティブに過ごして欲しいです。倶知安観光協会でオススメしているのは本州の方たちのサマーステイです。毎年500組ほどの方が2ヶ月の長期滞在でニセコの自然の夏を楽しんでいます。またJA ようていでは北海道で取れる野菜のうちこの地域で収穫できない野菜はないと言っています。また蘭越町のお米も「蘭越米」としてブランド化して売り出しているので、ぜひ食べてみてほしいです。羊蹄山の麓では水もきれいで美味しい食材がたくさんあります。それをもっと広めていきたいと思います。
ラミレズ 麻衣さんからのメッセージ
ニセコエリアはスキーシーズン以外の春も夏も秋も楽しい場所ということをもっと知ってもらいたいです。四季折々の風景・たくさんのアクティビティ・美味しい地元の食べ物を満喫してください。ニセコ温泉でゆっくりするのもおススメです。シンボルである羊蹄山も毎日色々な表情を見せてくれます。そしてネイティブな英語を学びたいという方は、ぜひニセコでお仕事をしながら英語を学ぶというのはいかがでしょうか。日々進化し続けるニセコエリアからは目が離せませんよ。