見て来た!乗って来た!体感レポート

現在建設中の新函館(仮称)駅と、函館総合車両基地の見学会を行いました。
どこまでできているの?どんなところを作っているの?などをご紹介します!
そして北海道と東北エリアを日帰り旅行ができてしまうほど、早いスピードでつなぐ新幹線とはどんな乗り物なのかを
東北エリアの観光情報を含めてご紹介します。

REPORT

太田 さん

Reporter

体験レポート

太田 さん
北海道室蘭市・男性・20代

青函トンネルは、一般の鉄道トンネルより大きめに設計してあると知ったのは高校生の時だった。いつの日か新幹線を通すために大きめに設計してあると本を読んで知った。北海道で生まれ東京で育った僕は、そう遠くない未来に訪れる生まれ故郷と育ち故郷が結ばれる日に心を躍らせたものだった。それから数年、僕は北海道にある室蘭工業大学に入学した。育ち故郷から生まれ故郷へと帰ることが出きたのである。万感の思いで帰郷してから一年、大学付属図書館で偶然北海道新幹線工事現場見学会の開催を知った。申込日が過ぎていたがダメ元で申し込んだところ、定員の関係で無事に参加できることになった。生まれ故郷北海道と、育ち故郷東京を結ぶ北海道新幹線は僕にとって象徴的な意味を持ち以前から興味を持っていただけにその機会を享受できるのは最高の幸運であった。また、大学で土木工学を学んでいることもあり新幹線建設という一世一代の土木事業をこの目で見ることができるのはとても貴重な経験になるだろうと思った。

何が待っているだろう。どんなことを見ることができるのだろう。遠足を待つ子供のように僕の心はうきうきしていた。当日は大学がある室蘭から函館まで特急で向かった。新幹線が札幌まで延伸されればもっと早く着けるのではないかという期待と、このゆったりとした旅情が失われてしまうのではないかという不安が織り交ざった気持ちであった。集合時間まで少し時間があったので函館市青函連絡船記念館を見学した。青函トンネルができるまで北海道がとてつもない苦労と努力をしていたのだと知り、青函トンネルの開通は北海道にとって革命的なことだったのだと改めて認識した。以前、プロジェクトXの青函トンネル特集を見て多くの年月と犠牲と努力の上に青函トンネルが開通したことを知っていたこともあり、今自分が享受することができている「便利さ」は多くの犠牲と努力の上に成り立っているのだと考えながら集合場所へと向かうった。北海道新幹線も、青函トンネルという苦労と革命の象徴を通る。これからも建設途中で多くの苦労があるだろう。大学在学中に函館まで、それから先に札幌まで開通し自分は間違いなくその恩恵を受けるだろう。多くの先人たちの苦労や努力を忘れることなく利用したいと思うし、ぜひ利用者の皆様にはそのようなことに思いをはせてほしいというのが希望である。

そしていよいよ見学会が始まった。残念ながら天候が芳しくなかったが、北海道新幹線への希望に満ちた挨拶にこれから始まる見学会への期待も高まっていった。最初に見学したのは「新函館(仮称)駅」である。春、新しい命が芽生えるように真っ白で屈強な白い鉄柱が少しずつ空へと延びていた。この駅の建設にはこの駅が属する北斗市も大きく関わっている。「新函館(仮称)駅」は、しばらくの間北海道新幹線終着駅であり、函館港に代わり函館駅が、さらにその函館駅に代わる北の玄関口であり、北斗市が中心にプロデュースする北海道の魅力を発信する情報基地でもあるのだ。「新函館(仮称)駅」が持つ様々な象徴的な意味に感心し、これからの函館から始まる未来に期待してしまった。雨上がりの虹が架かっていたこともあり、利用者と北海道の懸け橋となる「新函館(仮称)駅」の自負を感じていた。

次に見学したのは車両基地である。広大な田畑の中に堂々と広がっている車両基地。それを建物の屋上から見て心が震えた。三角形状に広がっているこの車両基地には北海道新幹線を陰で支えるための様々な施設があるという。安全な運行のためにもこの車両基地にはぜひ頑張ってほしいと思った。担当者の方から土木事業の話なども聞くことができとてもためになるとともに自分が学んでいる学問が実際に生かされているのだと知り誇らしく思った。雪国ならではの苦労も聞いた。特に、通常営業前に洗車をするが北海道新幹線では凍結防止のため営業が終わり車庫に入る前に洗車をするという話が印象的であった。今までにないぐらいの寒さが新幹線を襲うことになるだろう。雪や寒さへの対策もぜひ頑張ってほしいと強く思った。

先日、北海道新幹線は札幌までの着工が認可され今まで新幹線に縁が無かった北海道の地に新幹線がやってくることになった。新幹線を中心にして北海道が盛り上がっていくことを祈るばかりだ。それでは、北海道がより盛り上がるためにはどうすればいいのだろうか。僕は、北海道らしい新幹線というイメージを道民と新幹線側で共有することが大事だと思う。デザインやコンセプトに関して道民の力で「北海道らしさ」を打ち出すのだ。例えば、九州新幹線はそのデザインやコンセプトにおいて九州新幹線らしさがあると僕は感じている。さらに、新幹線から延びる在来線においても九州らしさに溢れた個性的な特急列車たちが客を観光地まで案内する。在来線を主に使う住民も在来線が充実するので満足し新幹線に対して好意的な印象を持っている。もし、新幹線がただの輸送機関としての立場しか無かったら観光客に親しまれ地元に愛される新幹線とはなり得ないだろう。札幌延伸まで時間はまだかかる。北海道らしさを兼ね備えた道民の、道民による、道民のための北海道新幹線(とその関連インフラ、駅や既存在来線など)とするために道民へのPRを北海道とJR北海道が欠かさないとともに、僕たち道民も積極的に北海道新幹線にかかわっていくべきであると僕は考える。そして僕は、北海道らしさを持っている個性豊かで愛される新幹線のために、新幹線側と道民の皆様を繋ぐ懸け橋になりたいと考えている。そのためにも、今回の工事現場見学はとてもためになるものであった。このような貴重な機会があれば再び参加したいと強く思う次第である。

※掲載されている内容は、参加者個人の見解であり、北海道の見解ではありません。
※北海道は、掲載の内容について、また、掲載された情報に基づいて為された判断を原因として発生したいかなるトラブル・損失・損害について一切の責任を負いません。

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