見て来た!乗って来た!体感レポート

現在建設中の新函館(仮称)駅と、函館総合車両基地の見学会を行いました。
どこまでできているの?どんなところを作っているの?などをご紹介します!
そして北海道と東北エリアを日帰り旅行ができてしまうほど、早いスピードでつなぐ新幹線とはどんな乗り物なのかを
東北エリアの観光情報を含めてご紹介します。

REPORT

大自然77北海道 さん

Reporter

北海道新幹線の建設現場レポ-ト

大自然77北海道 さん
群馬県高崎市・男性・50代

いち早く北海道新幹線の今を体感したく、11月20日(水)、平成28年3月に開業が予定される北海道新幹線新函館(仮称)駅と函館総合車両基地の工事現場見学会に参加した。この日の見学会は北海道庁が主催し、北海道内外から15名の参加者があった。
見学した2箇所で進められている北海道新幹線建設工事の槌音は北海道民の期待を乗せて大きく響いていた。

(1)新函館(仮称)駅

函館駅前から国道227号線を北上し、20分程で新函館(仮称)駅の建設現場に到着した。途中、北斗市に入ると道路脇の電光掲示板に「北海道新幹線開業まで862日」という表示が目に入った。同じ日数は新函館(仮称)駅の建設現場にも大きく掲示されていた。地域の新幹線への大きな期待が伝わってくるものであった。
現場では、鉄道・運輸機構北斗建設事務所の山崎貴之所長様から北海走新幹線の概要説明、その後、見学者用の展望所に上がり、一帯を見回しながら建設中の新函館(仮称)駅の駅舎や駅周辺の現況説明をいただいた。
新幹線全般の工事は、トンネル、高架橋、橋梁などの土木工事は全て終わり、レ-ル敷設工事や電車に電気を供給する設備工事等が終わっていない状況である。このため、新幹線の土木構造物では、レ-ルは敷設されていないが北海道から鹿児島までつながっている。
新駅は、函館線の渡島大島駅があるところから約100m函館寄りの函館本線に沿って建設している。平成28年3月の先行開業時には、北海道新幹線の終着駅となるとともに、「北海道の新たな玄関口」にもなる駅である。

駅舎は鉄骨3階建て。2階に改札口を設け新幹線・在来線ともに1階の同一ホ-ムから発着する構造であり、新幹線から函館方面への列車や北海道内へ向かう特急列車との乗換えがスム-ズに行える。その他、ホームドアを設け乗降客の安全にも配慮する。

また、駅舎の内装では、コンコ-スの天井部に道南杉を使用するほか、明治時代、北斗市に北海道初の煉瓦製造所が置かれた歴史からレンガを随所に用いる計画である。
これまで、ホームや新幹線が走る部分の基礎コンクリ-トの施工を行う土木工事は完了し、今年6月より駅本屋、旅客上家、自由通路、駅南口の付帯施設及び上り、下り両線の乗降場も併せて建設している。本格的な冬が来るまでに屋根や壁の施工を終える計画で工事を進めている。
現場では3基の巨大なクロ-ラクレ-ンが鋼材を運び上げ、白い骨組の駅舎を組み上げていた。特に印象的だったのは、大屋根支えている白い鉄骨の柱やその他数本の白い鉄骨の柱の先端が枝分かれした形となっている点である。地元のトラピスト修道院のポプラ並木をイメ-ジし天井に向かって途中で枝分かれするデザインが特徴のようであるが、あまり見慣れない形をした柱なので現場での施工が難しいようである。

この新駅に新幹線で本州方面から降り立った人は、正面中央部の大きなガラススクリ-ンから南方に函館山が遠望でき、「お・も・て・な・し」の工夫が凝らされている。

(2)函館総合車両基地

函館総合車両基地では、総合管理棟の屋上から施設全体の建設状況を見学できた。
総合管理棟の屋上からは、函館総合車両基地の各施設が一望できるほか、木古内方面から新函館(仮称)駅に向かう新幹線の高架橋、新函館(仮称)駅、函館本線、七飯町の城岱牧場など自然豊な光景も見ることもできた。

この車両基地は、新函館(仮称)駅より1km手前の木古内駅方向に向い北海道新幹線と函館駅方向に向かう函館本線に挟まれた扇形の約35haの広大な敷地面積の土地に建設中であり、その大きさは札幌ド-ムの約6.5個分。とにかく広く、広大で、まさに北海道らしいスケールの大きさを感じる。

「総合車両基地」とは、新幹線車輌の日常の保管だけでなく日常点検を行う他自動車の車検にあたる台車検査、車体から各種部品を取り外し詳細な検査を行う「全般検査」を行うことができる整備工場設備を併せ持つ基地である。
施設としては、新幹線(10両編成250m)がすっぽり入ってしまう仕業交番検査庫(長さ350m×幅40m)、発着収容庫、全般検査庫・台車検修場、総合管理棟、変電所、車両洗浄装置等がある。ここで、数多くの車両が検査を受け、安心・安全で正確・快適な運行サ-ビスを提供する大変重要な役割を持つ施設である。
全国に「総合」という名が付く新幹線の車両基地は、博多、仙台(新幹線総合車両センター)、熊本、白山の4箇所の総合車両基地があり、函館総合車両基地は日本で5番目の総合車両基地となる。北海道と本州を繋ぐための重要な施設である。この車両基地までは、新函館駅(仮称)より回送線が敷設され、開業後は、新幹線がずらりと並ぶ光景を見ることができるのだろう。

この総合車両基地が建設された土地は多くが田んぼで軟弱地盤であった。平成20年から予定地内に盛土を行い地盤の安定化を図り、多数のドレイン材注入などにより地盤の圧密促進を行い、建物等が建設できる状態にした。土木・建築工事では約8.000本の杭が各施設を支えている。ここに至るまでが大変な工事であったことが伺えた。
この総合車両基地では、他の総合車両基地と違う点が2つあった、1つ目は、新幹線を留置する車庫に屋根があること。2つ目は、他の総合車両基地では新幹線が出発する時に車両の洗浄をするが、この総合車両基地では、基地に帰って来たときに洗浄するという、積雪寒冷地ならではの工夫が凝らされていた。

(3)北海道新幹線への期待

約2年半後、北海道新幹線が開業する。昭和47年に「青森市~札幌市」間の基本計画から、実に45年の歳月を経て北海道と本州が新幹線でつながる。多くの先人たちの大いなる夢への情熱が、この計画を実現させたことに感謝申し上げる。
北海道新幹線の開業は、人々のながれや街の様子が大きく変わる契機となり、「北海道のイタリア」と呼ばれる道南地域にとどまらず、北海道全体が大きな変革の渦のなかへ進み地域、文化、人々などの新しい可能性を見つける「新しいみち」が開かれることとなる。
北海道新幹線は、未来へ、つながる!夢を運び、明日への希望がひろがる!
是非、北海道新幹線を利用して北海道を訪れたい!!


<建設中の北海道新幹線新函館(仮称)駅>


<ポプラ並木をイメ-ジした先端が枝分かれした白い鉄骨の柱>


<南方に見える函館山>


<建設中の函館総合車両基地>


<建設中の函館総合車両基地仕業交番検査庫(長さ350m×幅40m)>

※掲載されている内容は、参加者個人の見解であり、北海道の見解ではありません。
※北海道は、掲載の内容について、また、掲載された情報に基づいて為された判断を原因として発生したいかなるトラブル・損失・損害について一切の責任を負いません。

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