思いをつなぐ、夢をはこぶ 北海道新幹線の開業に関わる人々の「思い」に触れるインタビュー

北海道新幹線開業PRイベント 新幹線ドミノ大会

青函圏の学生たちがドミノで沿線地域の魅力を連結「つながる」青函圏時代を発信

新幹線開業の気運を盛り上げるドミノ大会
2014年(平成26年)9月17日、北海道新幹線新函館北斗駅ができる北斗市の北斗市総合体育館で北海道新幹線開業PR動画制作イベント「新幹線ドミノ大会」が行われました。このイベントは、2015年度末の開業に向けて道民の気運を盛り上げると同時に、大会の様子を撮影して開業PR動画を制作し広く全国へ発信するものです。使われるドミノの数は、青函トンネルの長さ53,850メートルにちなんだ53,850個。函館、青森、弘前の大学や高等専門学校から集まった33名の学生たちがチームに分かれ、北海道新幹線沿線の5つの地域を表現する様々な仕掛けを制作しました。そのほか、実際のスルメイカを使ったドミノもあり、北海道新幹線車両「H5系」や2015年度末の開業を伝えるドミノでフィナーレを迎える展開で構成されています。
「青館(aodate)」チーム
テーマ 青森
タイトル ワッショイ青森

「青館」は、はこだて未来大学と弘前大学で構成されたチームです。このチームは、弘前のりんご、大間のマグロ、青森のねぶたという青森で有名な3つの物産をモチーフにした仕掛けを制作。特にエリアの冒頭にはピタゴラ装置を使い、リンゴとマグロが連動して動く仕掛けを制作しています。
同チームのリーダー伊奈大地さんは「仕掛けの最初に来るピタゴラスイッチに苦戦しました。リンゴの転がり方や、マグロのスムーズな移動など、なかなか思ったとおりにいかず、試しては改善してというのを何度も繰り返して、やっと仕上げました」と話します。ドミノは、冒頭のリンゴとマグロの仕掛けのあと、大きなピラミッド型の壁を崩して青森のねぶたのパネルが登場、締めくくりに灯りがともるという展開となります。

Aチーム

Aチーム

「SEAPORT」チーム
テーマ 木古内町
タイトル サラキ岬と咸臨丸

「SEAPORT」は函館工業高等専門学校と青森大学で構成されたチームです。木古内町のマスコットキャラクター「キーコ」と、木古内町サラキ岬沖で沈没した咸臨丸の復活を表現するため、船の模型が航海するという大仕掛けを用意。この仕掛けを考えるためチームで木古内町まで足を運ぶなど、構想を練るまでにかなりの時間をかけて臨みました。
「全くノウハウを持っていない状態からはじめて、自分たちでやり方を考えながら少しずつやってきたんですが、何度も繰り返して倒れる確率を上げていくドミノの楽しさを知りました。レーザー加工でドミノを等間隔でならべられる定規を作るなど、自分たちならではの技術も使えたのが良かったですね」。リーダーの福士優介さんは函館工業高等専門学校生。自分たちの持つ技術をいかんなく発揮したドミノを制作しました。

Bチーム

Bチーム

「函館大学」チーム
テーマ 函館市
タイトル 函館探訪

「函館大学」は、その名の通り全員が函館大学で構成されたチームです。テーマは地元函館市。函館山、夜景、ロープウェイ、市電、五稜郭という函館の観光コンテンツを凝縮させた題材と仕掛けで表現しました。
リーダーの山松敏旗さんは「選んだ題材はストレートに『函館』を連想させるものばかりです。その選定には時間はかからなかったのですが、ロープウェイをどう表現するか、五稜郭をどう形にするかという部分は時間をかけて考えました。ドミノが倒れる前と、倒れて展開した形を見てほしいです」と話します。倒れたドミノがきっかけで電気が流れて動き出すロープウェイ。夜景の展開後に動き出す電車など、楽しい仕掛けがたくさん用意されています。

Cチーム

Cチーム

「ゆらり水旅!!」チーム
テーマ 北斗市
タイトル 稲!!米・温!!北斗市!!(いーね、come-on 北斗市)

「ゆらり水旅!!」は、北海道教育大学函館校、青森大学、弘前大学と今大会最多の3大学で構成されたチームです。北海道稲作発祥の地である北斗市を題材に「水」を選定し、川、滝という自然、水車や水田という人の営みを表現しました。
リーダーの宿田さとりさんは、「北斗市の美味しいお米は、きれいで美味しい水に支えられていると感じ、それをドミノで表現しようと考えました。3大学が集まったチームで、意思の疎通を図るのが難しかったですが、可能な限りみんなの意見を聞いて方向性をまとめられたのが良かったと思います」と話します。水車から水田に水が流れ、稲が育つまでを楽しく表現しています。

Dチーム

Dチーム

いくぜ我らがfreedom
テーマ 七飯町
タイトル 大沼の大自然を満喫しよう!

「いくぜ我らがfreedom」は北海道教育大学函館校と弘前大学で構成されたチームです。大沼の自然に着目し、そこに広がる美しい風景や、楽しめる様々なアクティビティをドミノで表現しました。
リーダーの伊藤恵太さんは「僕は秋田出身で、大沼へは行ったことがなかったのですが、様々なことを調べ、話を聞きながら大沼へのイメージをふくらませてドミノを考えました。制作は上手く行かないことの連続でやり方を考えるのが大変でしたが、良い仲間たちに恵まれたので、苦労しながらも楽しんでやることができました」と話します。ドミノは駒ケ岳を駆け上がり、湖上を進むボートにバトンタッチし、スキー場へ向かうという大沼の楽しさを凝縮させたものとなっています。

Eチーム

Eチーム

ドミノによって「つながる」沿線地域の魅力
今回行われた「新幹線ドミノ大会」は、2ヶ月前から準備をし、本番当日を含め3日間で制作しました。ドミノがスタートし、ゴールにたどり着くまでに要した時間は約6分間。沿線地域の魅力を発信するという学生たちの想いが形になっていきます。
今回のドミノ大会を監修したNPO法人日本ドミノ協会理事長の佐藤正光さんは、「ドミノは置き場所が1ミリ違っただけで倒れない場合があります。それを成功させるには『イメージして、ならべて、倒して、改善する』というサイクルを何度も繰り返すことで精度を上げるというのが成功への鍵です。そのために問題点を共有し、全員の力を合わせてその課題に立ち向かうのが最も重要」と言います。
それぞれのチームが沿線地域の魅力を表現し、それをつなげてひとつの作品にする。「ドミノ大会は新幹線延伸というテーマにぴったりですね」と佐藤理事長が話す通り、想いを形にしてそれをつなげるという、新たな青函圏を表すような大会となりました。
観客も一緒に応援

観客も一緒に応援

日本ドミノ協会理事長 佐藤正光さん

日本ドミノ協会理事長 佐藤正光さん

学生たちの挑戦と感動の結果は動画で
参加者、来場者がかたずを呑んで見守った約6分間のドミノの旅。学生の5作品は、成功したチームあり、予定どおりにはいかなかったチームもあり。それぞれにドラマを残しながら、最後にドミノは「2015年度末 北海道新幹線開業」の大きなドミノでフィナーレを迎え、イベントは無事成功しました。終了後、学生たちはお互いを讃え、応援にかけつけてくれた観客からは大きな拍手が送られ、会場全体がひとつの絆で結ばれたようでした。
「全員で問題点を出し、それを考えながら形にできた」「『大変だなぁ』と思うこともありましたが、全員の力を合わせてやり切れたという達成感でいっぱい」「最初はギクシャクすることもありましたが、最終的には打ち解け、全員の距離が縮まった」など、大会後に学生たちから出た言葉は充実感あふれるものばかり。
準備期間の2ヶ月間と本番の4日間。学生たちの長い人生の上ではほんのわずかな時間でしたが、やり遂げた自信と充実感、そしてチームワークの難しさと素晴らしさを実感できたことが、彼らの未来の糧となり、北海道新幹線でつながる青函圏の未来にとっても大きな意義となったのではないでしょうか。
フィナーレの新幹線開業PRドミノ

フィナーレの北海道新幹線開業PRドミノ

よろこびを讃えあう学生たち

よろこびを讃えあう学生たち

集合写真

北海道新幹線開業PR動画はこちら

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