思いをつなぐ、夢をはこぶ 北海道新幹線の開業に関わる人々の「思い」に触れるインタビュー

北斗市民も応援 北斗市公式キャラクター 『ずーしーほっきー』誕生! 北斗市ご当地キャラクターデザインプロジェクト「HOCTORY」 公立はこだて未来大学

北斗市の未来をイメージしながらご当地キャラクターをデザイン

ご当地キャラで北斗市をPR
2013年春、北斗市では2016年3月の北海道新幹線新駅開通に向けて、北斗市をPRするためのキャラクター制作に取り組みました。
キャラクターを考えるにあたり、情報発信を研究の柱としている地域の大学「公立はこだて未来大学」の学生と連携してキャラクターをデザインするプロジェクトがスタートしました。プロジェクト名は、「北斗市のキャラクターを作る工場」という意味を込めて「HOCTORY」と命名。同大学3年の齊藤正太さんがプロジェクトリーダーとなって、チームをまとめています。
齊藤さんは、自然と人、人と人など、さまざまな関係をつなぐための創造的である情報デザインの分野が学べる点に惹かれて、はこだて未来大学に入学しました。今回の「HOCTORY」の取り組みも、まさに人と人、地域と人が一体となって作り上げる、希望にあふれた大きなプロジェクトです。
市渡小学校の子どもたちと行った「第1回ワークショップ」

市渡小学校の子どもたちと行った「第1回ワークショップ」

大野小学校の子どもたちと行った「第2回ワークショップ」

大野小学校の子どもたちと行った「第2回ワークショップ」

全国のご当地キャラを徹底的にリサーチ
早速、「HOCTORY」のメンバーたちは、現存するご当地キャラクターをさまざまな角度から分析し始めました。
のべ100体を越えるキャラクターの見た目、性格、売り出し方などについて調べ、テレビで活躍しているものや、ゆるキャラグランプリの上位にいるキャラクターから人気の傾向を見てみると、これから誕生する北斗市のキャラクターには、数多くのライバルがいることがわかりました。
おもに、「地域の人を巻き込むことで愛着や知名度が上がる」「ギャップなどの意外性を持たせると人気につながる」「地元や地域の人と直接関われる機会を作ると好感度が上がる」など、多くの仮説が立てられました。
しかし、それと同時にこれだけ分析してきたという手応えがメンバーたちの自信に変わっていったこともあり、幸先の良いスタートを切ることができました。
その後、メンバーたちは、北斗市長との対面式の場でこれまでの分析結果を披露しました。
6月初旬、北斗市役所で行われた「北海道新幹線学習会」では、開業における北斗市のPR方法や、開業したら駅周辺がどのように変わるのかなどについても聞き、未来の北斗市へのイメージを描く中で、このプロジェクトがいかに重要なものであるかを認識しました。
市民との交流で制作のヒントを得る
6月には、キャラクターをデザインする上で必要となる、北斗市の要素について学ぼうとフィールドワークを行いました。
北斗市は特産物も豊富な土地。メンバーたちは観光地や漁港、農家などを訪問しました。今回、それぞれの場所で市民と交流を深めたことで、それまで表面的にとらえていた知識の内部まで知ることができた上、市民のまちに対する思い入れの深さを実感しました。そして、実際に体験することは大事だと気づきました。
また、北斗市内にある小学校2校でワークショップも開きました。ワークショップは、各小学校で5つのグループに分かれ、子どもたちと市の代表的な特産物や自然、建物などさまざまなものを挙げてから、キャラクターの要素を絞ります。そして、それに基づいたキャラクターをそれぞれのグループで考え、発表しました。子どもたちの純粋な発想力から次々と生み出される斬新なアイデアの数々に、メンバーたちはただただ驚かされるばかり。フィールドワークとワークショップを通して、このプロジェクトに最も重要といってもいい、市民とのふれあいを達成することができたと感じていました。
また、7月に大学内で中間成果発表会を開催。同じはこだて未来大学の学生や先生方に、今までの活動や発表方法について、率直な意見を求めました。良かった点や悪かった点など、客観的な意見を受けて、メンバーたちは次なるステップへと進みました。
「HOCTORY」は、北斗市役所からの全面的なバックアップやメンバー全12名中3名が地元出身者だったこともあり、地域との強い結びつきの上に成り立っていることを意識しながら、このプロジェクトがスタートしました。
「学生たちにとって、『自分たち以外の誰か』のために役立てる仕事に取り組むことは、おそらく初めての体験だったのではないでしょうか」と語るのは、本プロジェクト担当教員の安井重哉准教授です。「学生たちはポジティブにプロジェクトに取り組み、遂行のために自主的に課題を見つけ、その解決のために一丸となって活動している姿はたいへん心強い」と、健闘をたたえました。
上磯郡漁協で北斗市の名産「ホッキ貝」を調査

上磯郡漁協で北斗市の名産「ホッキ貝」を調査

北斗市の観光スポット「きじひき高原」を視察(写真中央が安井重哉准教授)

北斗市の観光スポット「きじひき高原」を視察(写真中央が安井重哉准教授)

「ホキホキホキー」としゃべる。体は米とホッキ貝で構成されている

「ホキホキホキー」としゃべる。体は米とホッキ貝で構成されている

「HOCTORY」による「ずーしーほっきー」の記者発表。彼らの活動は今後も続く

「HOCTORY」による「ずーしーほっきー」の記者発表。彼らの活動は今後も続く

ついに北斗市公式キャラクターが決定!
夏休み期間に入り、メンバーは全員で数百のデザイン案を考えました。そして、10月末には、北斗市民の前で公開プレゼンテーションを開催。決定した5体のキャラクター候補を市民にお披露目しました。
当日は、ワークショップに協力してくれた小学生や校長先生、そして、HOCTORYの活動に協力してくれた多くの関係者が会場に集まりました。
そして、メンバーたちがこの日のために準備してきたプレゼンテーションを披露。学生たちの頑張りを受け、参加した市民の方から「感銘を受けた」とうれしい言葉が聞かれ、大成功に終わりました。その後、いよいよ市民投票がスタート。北斗市では、投票用紙を市内の小中学校や高校、全世帯に配布し、市内の11カ所の公共施設に投票所を設置しました。
そして約2週間の投票期間を経て、全人口の2割に相当する投票数8,951票が集まりました。やがて、5体の候補の中から、2位に581票の差を付けて、得票数2914票で『ずーしーほっきー』に決定しました。
残念ながら落選した4体のキャラクターは、メインの『ずーしーほっきー』を支えるキャラクターとして活動を検討しています。
「自分たちの制作したキャラクターが活躍し、それによって多くの観光客が北斗市に訪れてくれたら達成感を感じるし、何より嬉しい」と語るのは、プロジェクトリーダーの齊藤さん。
『ずーしーほっきー』に決定した直後から反響を集め、新聞、テレビ、ネットなどのメディアでも多数取り上げられているほか、市役所には商品化の話も寄せられています。
これから、どのようにキャラクターが活躍し、北斗市に注目が集まっていくのか、期待がふくらみます。

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